2013年7月20日土曜日

色掛けその2


引き続き色掛けのお勉強です。

下のシャツは、私の私物です。海外で購入したもので、日本では手に入らない貴重な品物ですが・・・作業中に漂白剤が跳ねてしまったようです(泣)。


拡大するとこんな感じです。


説明すると少々長くなりますが、このシャツは一見グレーのように見えますが、実は紫色です。

は、「」と「」を混合してできる色です。そしてこのシャツの場合、混合された「」と「」のうち、「」だけが脱色して、生地に「」だけがわずかに残った状態です。写真ではわかりづらいですが、ピンクに近いです。

お客様の中にも経験をお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、系の服が何らかの理由で脱色して、脱色したフチの部分だけがくなっているという事がままあります。これはと混合されたもう一方の色だけが脱色して、だけが生地に残っているからです。

は、色の中で一番脱色しやすいので、シミ抜き等で脱色する場合、このような状態になる事が多いです。色掛けに使用する染料もを使用する場合がほとんどです。

この品物の場合、生地に「」を塗るのではなく、「」を塗ります。生地に残ったわずかなを掛け合わせて本来の生地の色に近付けるわけです。

筆を使用しますが、染料をたっぷり含ませ過ぎると生地が染料を吸い過ぎてしまうので、必要最小限の量だけ筆に染料をつけます。


薄いを塗って、その場でドライヤーで乾かして、状態を確認しながら重ね塗りを何度も繰り返していきます。下の写真は途中経過です。



だいぶ良くなってきましたが、まだまだです。この状態になるまでかなりの時間と根気を必要とします。途中、が強くなり過ぎてしまったので、今度はを塗って色合いを調整します。どうにか下の状態までこぎつけました。最初の写真と比べてみてください。



写真ではわかりづらいですが、まだ完璧ではありません。今の私の技術ではこのあたりが限界です。しかし、どんなに熟練した職人でも、完璧にわからなくするのは困難を極めます。少なくとも私は色掛けに関してはまだ見習いレベルです。。




2013年7月17日水曜日

色掛け

お世話になっております。

色掛けのお話ですが、シミ抜きを実践していると、その部分だけ色が白っぽくなってしまう事がままあります。

「あとちょっとでシミが落ちる」と思い頑張り過ぎた結果、一線を越えてしまい色まで落としてしまう・・

そんな時に色掛けをします。



上の写真はジーンズに付いた茶色いシミを落として色が抜けてしまいました。明らかに白っぽくなっています。この部分に染料を薄く薄く塗って乾燥させる作業を繰り返し、徐々に色合いを元に戻していきます。



この品物の場合、染料は極薄の黒を使用しました。根気良く重ね塗りをした結果、ほとんどわからなくなりました。

正直に申しますと、色掛けはまだ経験が浅く、ここまでうまくいったのは今回が初めてです。しかしながら、どんなものでも色掛けができるという訳ではありません。生地の地色が濃いものほど色掛け難度は高くなります。

使用する染料の選定、薄める度合い、塗り方など、まだまだ経験と学習を重ねる必要があります。今後も技術の研鑽に努めて参ります。。

2013年7月6日土曜日

久々更新


ほとんど更新していませんでした。年々やる事が増えて忙しくなっています。

この一ヶ月だけでも、ご新規のお客様が連日の様にお見えになり、大変ありがたい事です。日々激務を送っていますが、毎日こんな感じで仕事しています。。。